日曜午後の昼下がり、堤防でヒラスズキのデイゲームを楽しんできたのでその実釣レポです!
「釣れるパターン」と「釣れないパターン」の差を考察してみました。
日曜の昼下がり、堤防にて
もともとはエギングのデイゲームを楽しみにやってきました。といいつつ、ちょっとした時間つぶしの要素が強く、潮はちょっとダルめ。12時の干潮から潮が上げ始めるかな~というタイミングです。
エギをキャストするも強い流れは効いておらず、足元を見るとメンチカツサイズのアオリイカが群れている状況。3号エギを恐れて逃げ惑う小ささなので、こりゃちょっと厳しそうです。
よく見ると水面には大量のカタクチイワシ。その下には、ちょっと大きめサイズの魚影がウロウロしています。なんだろう?ときたま水面のイワシの群れを威嚇するように急上昇し、バシャッと水面でUターンして戻っていきます。
マッチザベイトでヒラスズキヒット
状況的にアオリイカは厳しそうなので、このカタクチイワシを追い回している魚影をターゲットとすることに。
ベイトサイズ的に一番手っ取り早そうなアプローチはマイクロワインドでしたが、あいにくジグヘッド×ワームのタックルセットは持ち合わせておらず。
サイズ的に小指くらいのイワシを追い回しているので、たまたま手元にあった渓流用ミノー(シルバークリーク ダートカスタム)をチョイス。
エギングタックルではキャストできないため、アジングタックルにルアーを接続。
先ほどボイルがあったエリアに向かい、第一投。
着水後、「水面まで食いあげてきてるしあまり沈めなくていいかな?」っと2~3秒カウントしてからトゥイッチでアピール開始!
連続した3トゥイッチ目でグン!という力強い引き。初手から食ってくれるとめちゃくちゃ嬉しい~~~!!!
アジングタックルなのでドラグを出しながら慎重に寄せていきます。足場の良い堤防なのでファイトはそこまで不安はありませんが、一度テトラ際まで走られたときはちょっと強引にやり取りしました。
チヌかな?と思いながら寄せてくると、ギラリと光る扁平のボディはヒラスズキ!水面ジャンプを2回かまされヒヤヒヤしましたが、じっくり弱らせてからネットインしました。

ブリブリのすごい元気な45cmでした。跳ねる跳ねる。

上唇と横唇に、薄皮1枚のフッキング。危なかった…!
その後、「こりゃ入れパクでは?」と手を変え品を変えアプローチしてみましたが、うんともすんともいわず。

トップ、フォール、ウォブリング、ともに全滅。
もとのシルバークリーク ダートカスタムに戻しても追尾はあれどヒットせずで、どうやらスレさせてしまったようです。
カタクチイワシを付け狙うヒラスズキを観察してみた結果
そんなこんなでカタクチイワシを付け狙うヒラスズキを観察してみて、気づいたことをまとめてみます。
ヒラスズキは群れで狩りをしている
ヒラスズキ自体は7~8匹程度の群れでウロウロしており、水面を逃げ惑うベイト(=今回はカタクチイワシ)を意識し捕食タイミングを伺っている雰囲気でした。
実際、1匹が水面に急上昇しベイトの群れが逃げ惑うと、パニックになって他のベイトとは違う挙動をおこしたベイトが狙い撃ちで捕食されているようでした。
ベイトの群れに同調させなければスイッチは入らない
群れから「離れた」挙動のおかしなベイトを捕食するというよりも、群れから「離れてしまった」挙動のおかしなベイトを捕食しているようでした。
つまり、ベイトの群れから離れて泳いでいる一匹狼的なキャラが狙われているというよりも、結果的にベイトの群れから外れてしまった(=ついていけなかった)キャラを捕食しやすいと認識しているようです。
変なたとえですが、独りでお酒を飲んでいる人よりも、みんなでお酒を飲んでいるんだけどみんなの話の輪に入れなかった…ような人が「どしたん?話きこか?」と言い寄られているような雰囲気ですね。
ボイルが出る場所の傾向
このことから、ボイルが出ている場所(=群れから離れたベイトがいるポイント)に極力ルアーをキャストすることが重要そうです。
比較的ボイルが出る場所の傾向としては、堤防先端、堤防際、テトラ際の3点でした。
堤防先端
潮のヨレが生まれやすく、反転流に巻き込まれた遊泳力の低いベイトを捕食している模様。また、潮通しがよいためベイトの群れが入れ替わりやすいという傾向がありました。
堤防際
追いつめて捕食しやすいのか、堤防際でもボイルは発生していました。堤防際ならどこでも良いわけではなく、ケーソンの継ぎ目など変化が起こりやすそうな場所で発生していました。
また、堤防際に追いつめられてパニックになったベイトを、小アオリイカがトップに浮いてきて捕食するシーンが見られました。つまり、ヒラスズキとアオリイカは共存できるんですね。ヒラスズキにとって捕食の優先順位はカタクチイワシが上位のようなので、アオリイカはイワシのおこぼれを狙っているようでした。
テトラ際
堤防際よりも頻繁にボイルが出ていたのがテトラ際。堤防際は底に対して90度の角度がありますが、テトラ際はイメージ的に45度の角度。カケアガリになるので、よりベイトを追いつめて捕食しやすいのでしょう。
テトラ際で弱った単独ベイトを虎視眈々と狙うヒラスズキはこのタイミングではおらず、やはりベイトの群れにアタックして弱ったorパニックをおこした単体ベイトを捕食していたようです。
ボイルが出たのは上げ始め
潮汐表どおりに潮が動いているポイントではなかったものの、目安として干潮は12時頃。
ボイルは13時半頃から見られ、14時頃にピークを迎え、14時半には次第に見られなくなりました。もう少し粘れば状況が変わったのかもしれませんが…おそらく、「上げ始め」のタイミングで捕食スイッチが入ったものと思われます。
潮が動いていることは釣りにとって重要といわれますが、「動き始め」はさらに重要度が上がる。そんな気がしました。
使用ロッドはHUERCOのVR180-10

使用したロッドは、HUERCOのVR180-10です。テレスコピックが好きなのでここ数年ずっと使っておりますが、粘りのあるブランクスで大型のツッコミも柔らかくいなしてくれます。
普段はアジングロッドとして使用していますが、小型ミノーをキャストしたくて登板。45cmのヒラスズキもキャッチできました。
ちなみに、エギングで使用していたのはHUERCOのVR210-20です。こちらのインプレ記事は結構人気なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

VR180でもいろんな魚をキャッチしていきたいなと思いつつ…。長さが短いのでテトラや磯場などではちょっと扱いにくいものの、今回のような堤防では十二分に楽しめました。
以上、「秋のデイゲームでヒラスズキをキャッチ!捕食スタイルを考察してみた」でした!