釣り関係の本以外は、あまり読書感想文としてはアップしないんですが・・・。
面白かったので、ちょっとご紹介。
一気に3時間で読み上げてしまいました。
3時間で一気に読み終えた。泣けた。漁師が身近な存在だからこそ。ONE PIECEクルーのような熱血さと、ムーミン谷のような苛立ちを包み込んだ認め合い。GHIBRIが上場したら株買いたい。 #荒くれ漁師をたばねる力 #萩大島船団丸 https://t.co/bfNcxxDwAE pic.twitter.com/Zr8pNG9V9Z
— スズキシゲハル@淡路島ライフ (@szksghl) 2017年12月1日
ビジネス書みたいなマネジメント力の話かな〜と思ったら、どちらかといえば歴史物に近い。
幕末の志士の序章みたいな。
減りつつある水産資源や魚食文化の衰退など、水産業を取り巻く問題に真っ向に取り組み、日本を、文化を変えるべく奮闘されているヒューマンドキュメンタリー。
自分と同世代の方がここまで奮闘されている、ということに感銘を受けたという部分もあるかもしれません。
絶対的な既得権益と折り合いをつけつつ、新しい流通を模索するスタイル。
手に力を入れた物言いですが、水産業の文明開化の幕開けかもしれません。
農水省の「六次産業化法」認定事業の第1号。
地方創生、女性の社会進出という追い風もあったのでしょうが、何よりそのバイタリティがすごい。
そして、そのモチベーションの源泉がすごい。
私益を顧みず、文化や職業を守ろうと公的な目標を掲げる姿勢に応援が集まるのもうなずけます。
(といっても、まさに馬車馬の努力をされているわけですが・・・)
「いまは、僕がお嬢さんを助けるさかい、うちの孫がいつか困ってたら、そのときに助けてやってください」
こういうおじいさんになりたいものです。
もし「失敗」とか「恐怖」とかが頭をよぎったときは、とにかく行動すればいい
仕事の不安は仕事でしか消せない、という考え方に似ていますね。
つまづいても怪我してもいいから、とにかくやってみよう、最大の失敗は志半ばに死ぬことだ、というスタンスは非常にパンクでもあります。
プライドを持って仕事をすること。
自分の仕事が世界を変えるのだ、例え現状は微々たるものでも、世界に0.001ミリでも爪痕を残せという意識。
バタフライ・エフェクトの例が本著の中でも出てきますが、まさに誰か1人の動きが周囲を、社会を変えていくわけですね。
非常に読み応えのある本でした。
釣った魚を締めて調理して食卓に並べる釣り人は、ある意味で六次産業を地でいっているのかもしれませんね。
以上、「美味しい魚が増える!?「荒くれ漁師をたばねる力」坪内知佳」でした!
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