シマノのライトゲームロッド「ソアレBBアジングS610LS」を2年間使い倒したので、本気でインプレしてみたいと思います。
自腹で買ってみていろんなフィールドやターゲットに使い倒してみましたが・・・よく感じる、よくノセる、非常に使い勝手が良く低価格。
初心者にはもちろん、中級者にもオススメな万能ライトゲームロッドです!
ソアレBBアジングS610LSってどんな竿?
そもそもソアレBBアジングS610LSってどんな竿か、簡単にご紹介します。
アジングロッドに留まらないライトゲーム万能ロッド
シマノからエントリーモデルのライトゲームロッドとしてリリースされている「ソアレBB」シリーズのアジングロッド。
ジグヘッド単体だけでなく、最近流行の軽量メタルジグやプラグまで幅広いルアー・リグに対応できます。
フロートリグにも対応できないことはありませんが、6.1フィート(約2m)のレングスではちょっと短く感じるかもしれません。同モデルの74LSのほうが使い勝手が良さそうです。
ターゲットはアジ、メバル、メッキ、カマスなどのライトゲーム全般からチヌ、シーバスなど大物枠までカバー!
ライトゲームロッド界のバーサタイルロッドといっても過言ではありませんでした・・・。
ソリッドティップだけど掛け調子
ティップはしなやかなソリッドティップですが、様々なタイプのアタリを感知する掛け調子。
シマノの数あるロッドテクノロジーの一つ、「ハイレスポンスソリッド」という穂先が採用されています。
小刻みなリグ操作に穂先は追従しつつ、アタリがあればクイックレスポンスによる速掛けも楽しめます。
「釣れた」ではなく「釣った」実感と喜びを感じられる高感度でありつつ、微細なバイトを弾かずフッキングに持ち込む柔らかさ。一見相反するこの調子が、アジングにもメバリングにも活きてきます。
低価格だけど高性能、つまりハイコスパ
10cmの豆アジの微妙なアタリを感知する感度と、大型シーバスのトルクフルな突っ込みにも対応するブランクスを兼ね備えたロッドです。
これで実売価格が一万円前後って嘘でしょ・・・というスペックです。
正直、アジングロッドのエントリーモデルでありながら中級者まで大満足、そんな1本です。
アジがワームを追いかけている気配がする・・・というレベルの感知能力を持つ上級者の方はどんなロッドを使っているのか知らんですが。
ソアレBBアジングS610LSのスペック
公式サイトから抜粋したスペックを表にまとめてみました。
品番 | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径(mm) | 適合ルアー ウェイト(g) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
S610L-S | 2.08 | 2 | 106.5 | 70 | 0.8 | 0.5~12 | 0.1~0.6/1.5~4 |
こうしてみると、0.5g~12gという対応ルアーウェイトの幅が大きな特徴ですね。
0.3gのジグ単や13gのメタルマルを使ったこともありますが、やっぱり軽すぎると何をやっているかわかりませんし、重すぎるとモタつく印象(13gではビシバシシャクれませんでした)。
個人的な体感としては、0.6gのジグヘッドから10gのメタルジグまでが最も扱いやすいルアーウェイト幅です。
ソアレBBアジングS610LSで狙える魚
アジングはもちろん、メバリング、メッキなどのライトゲーム、チニングからシーバスゲームでまで使えるソアレBBアジングS610LS。
それぞれの使用感について、詳しくインプレしていきます1
アジングでの感度は流石の性能!
元々アジングロッドということで、感度は抜群!
アタリがわかれば、フッキングもイイところ…上顎にキマります。
抜けアタリこそまだ感じたことはありませんが、コツッ!という金属的な微細なアタリ、ヌーッとジグヘッドがとろろ昆布の中に入ったような違和感のあるアタリ、クッと穂先が食い込むアタリなど、様々なアタリを感じ取れます。
アジングでは魚信が手元に伝わらないと集中力も低下しがちですが、ソアレBBアジングS610LSなら「おっ!」「ぬおっ!」「(今の違和感は・・・?)」と様々なアタリを感じつつ存分に楽しめます。
高感度ですがパッツン系ロッドではなく、クイックなアワセでしなやかに掛ける楽しさ、寄せる楽しさを持ち合わせているところが最&高です。
シマノの公式HPが謳う「掛けのオールラウンダー」という評価、間違いないです。10cm以下の豆アジから、20cmオーバーの中アジまで楽しめます。尺アジはまだ掛けたことがないので狙ってみたいところです。
メバリングではよくノセる!タメる!
アジングロッドはチューブラー、メバリングロッドはソリッドというのはもう過去の話。ソアレBBアジングS610LSはメバリングにも非常に適しています。
ジグヘッドやプラグの操作性はもちろんのこと、繊細なアタリもしっかり絡めとるしなやかさも持ち味の一つ。警戒心の強い大型メバルからのついばむようなバイトも弾かず、フッキングに至らせます。
掛けてからの安心感も抜群。粘りのあるブランクスは、下へ下へと潜ろうとするメバルの突っ込みにも耐えてじっくりと浮かせます。
ちなみに、ソアレBBアジングS610LSで釣ったメバルの自己新は29.5cm。
尺クラスのメバルにも慌てずに対応できるパワーです。
メッキゲームではルアーをキビキビ動かせる!
万能ライトゲームロッドよろしく、メッキゲームにも大活躍。
ジグ単に留まらず、プラグやメタルジグの操作性も申し分ないです。動体視力の良いメッキにもビシバシロッドアクションを入れてルアーをキビキビ動かせば連発も。
ソリッドティップながらチューブラーのような味付けでキレのあるアクションを入れられるのは、ハイレスポンスソリッドの恩恵かと。もう、時代はチューブラーだソリッドだと二分するほど単純じゃありませんね。
ちなみに2019年の秋は、このロッドでメッキ100匹釣りました。興味のある方は関連記事も合わせてどうぞ。
チニングにも耐えられるブランクス
ソアレBBアジングはメバリングのゲストでときたま登場するチヌ・キビレ族にも対応できます。
自己ベストは37cmのキビレ。狭いテトラの上でほとんど立ち位置を変えずにやりとりできました。
底ズルのチヌゲーやトップウォーターによるチヌトップなど、専門的な使用でも対応できそうですが、気になるのは対応ライン。公式スペックとしてはナイロン・フロロの4LB(1号)が上限ですが、8LB〜12LB(2号〜3号)までストレスなく使えれば十分楽しめそう。この辺りは追って確認してみたいと思います。
シーバスゲームでは魚とケンカしないし安心感もある!
ライトゲームによく現れるゲスト、シーバス。ライトゲームプラグにヒットするシーバスは大小様々ですが、できるだけルアーロストせずキャッチしたいところ。このソアレBBアジングS610LSは、60cm以上のシーバスとも対等に渡り合えます。
バイトの弾きにくさはシーバスゲームとも相性が良く、魚と喧嘩せず追従させるブランクスは粘り強いのが特徴。強引にシーバスの進行方向を変えることもできます。
ソアレBBアジングS610LSで釣った最大シーバスは62cm。繊細だけど剛健、そんな印象のロッドです。
ソアレBBアジングS610LSの難点といえば・・・
強いていうなら、ガイド径が小さく糸抜けしにくいところでしょうか。
といっても、昨今のライトゲームロッドは軽量性と感度を考慮してガイド径を小さくするのが主流なので、ソアレBBアジング610LSに限った話ではない気もしますが…。
ソアレBBアジングS610LSはどんな人におすすめ?
- ジグ単が使いやすい高感度ロッドが欲しい人
- ロッドにそこまでお金をかけたくない人
- 様々なライトゲームを一本のロッドで楽しみたい人
初心者から中級者まで、大満足な一本だと思います。僕も手持ちのこの竿が折れたら、また同じモデルを買い直したいレベルです。
以上、「ソアレBBアジングS610LS本気インプレ!アジングだけじゃもったいない、超名作ロッド!」でした!