ブログやSNSを続けていると、「XXが釣れる場所を教えてください」「ブログでXXXを釣っていた場所はどこですか?」といった質問を多く受けるようになりました。
それだけ多くの方にブログを読んでいただいていることは嬉しいことだな~と思いつつ・・・。
質問への回答についてのスタンスは、プロフィールページでも一応説明していましたが、プロフィールページなんて誰も目を通してないよね・・・。
ということで、今回思い立って記事にしてみました。
ネット上で釣り場(ポイント)は公開しません
基本的に、ネット上で釣り場(ポイント)は公開しません。
理由は、不特定多数の釣り人がその釣り場(ポイント)に大挙してしまう可能性が極めて高いから。
「釣れる場所に人が集まるのは当たり前じゃない?それが何か悪いの?」ということにスポットを当てて考えてみましょう。
「場荒れ」は災害に近い
もっとも大きな理由としては、「場荒れ」があります。
「場荒れ」は、「釣り環境の大幅な変化」という言葉に言い換えることができます。
※極端な思想かもしれませんが、地震や津波と同義の「災害」に近い概念と捉えることもできます。
「釣り環境の大幅な変化」は、魚だけでなく人間にも関係する問題です。
魚にとって場荒れとは?
回遊魚などの生息エリアが潮によって異なるタイプはまた別ですが、根魚をはじめ生まれてから死ぬまでをおおむね同一エリアで過ごすタイプの魚にとって、一度に大量の釣り人が訪れると、根こそぎ釣られてしまう可能性があります。
皆さんも釣りをしていて、地元の年配釣り師からよく聞く言葉ナンバーワンは、「この辺りは、昔はもっと釣れたんだ」ではないでしょうか。
釣り人が魚を釣るくらいで、海の資源は枯渇しないよ、と私も思っていました。
しかし、明らかに関東地方(たとえば三浦半島)での釣りと淡路島での釣りは違います。
淡路島は、関東地方と比べて場荒れしていないため魚影が濃いです。
特に顕著なのは根魚のストック。
カサゴ(ガシラ)ひとつとっても違います。
場荒れは、その場所(ポイント)の魚影に大きく影響する問題です。
この点については、多くのアングラーの皆さんも想像に難くないところかと思います。
ただ、トータルで見れば海洋資源へ深刻なダメージを与えているとは考えにくいので、この問題はどちらかといえば些末なものです。
人間にとっての場荒れとは?
もう一つ、魚にとっての「場荒れ」以上に深刻な問題があります。
それが、人間にとっての「場荒れ」です。
ここでいう人間とは、釣り場(ポイント)近くで生活する人や仕事をする人を指します。
海釣り公園などの釣り施設や海水浴場などを除いて、基本的に海辺は大勢の人が大挙しても良いようにはできていません。
端的に言うと、釣り人が大挙すると近隣住民や漁師さんへの迷惑に直結する、ということです。
「釣り人はマナーが悪い」とは言いたくありませんが、「マナーの悪い釣り人がいる」というのは事実です。
漁師さんの職場である港にゴミを平然と捨てていく。
狭い港町の生活道路に平然と路上駐車する。
赤ちゃんが寝ている家の横で、朝マズメまでエンジンをかけたままの車がずっと停車している。
マナーについてはまた別の機会に記事にするとしても、見聞きした話だけでざっとこんな例が挙げられます。
もちろん、すべての釣り人がそうだ、とは言いません。
しかし、本当に残念ながらそのような釣り人は一定数います。
「休日しか釣りに行けないから」
「県外から片道3時間かけて来たんだから」
「しょうがない」
「たいしたことないだろう」
「今だけ」
自己都合最優先。
他人の生活を慮れない釣り人。
釣り人が大挙すると、一定数マナーの悪い釣り人が集まります。
そこで、近隣住民や漁師さんたちは考えます。
「釣り人が来ると迷惑だ」
「地元にお金は落とさない。ゴミだけ落としていく」
「どうする?」
「釣り禁止にしよう」
淡路島にも、そのような経緯で釣り禁止になった場所がいくつもあります。
情けない、の一言に尽きる話です。
おそらく、全国をみてもそのような経緯で釣り禁止になった場所は多くあるでしょう。
「場荒れ」をまとめると
以上のことから、「魚」だけでなく「人間」にとっても「場荒れ」は良いことではありません。
また、釣り人にとっても「魚影が薄くなる」「そもそも釣りができなくなる」こと自体は災害ともいえるのではないでしょうか。
アングラーがアングラーの首を絞める。
これほど悲しいことはありません。
例外的に本ブログでは、海釣り公園など大勢の釣り人が来ることを想定されて作られている場所については、ポイント公開することがあるかもしれません。
そもそも釣りの楽しみって?
そもそも釣りの楽しみは、魚を釣ることだけではありません(もちろん、釣れるにこしたことはありませんが)。
魚を釣り上げるまでの過程も、釣りの醍醐味の一つだと考えています。
釣りは魚が犯人の「推理ゲーム」であり、魚をエンドユーザーとした「マーケティング」でもあります。
ターゲットの習性・食性についての理解が深まれば、おのずとポイントは見えてくると思います。
また、当ブログにおいても、ターゲットの習性・食性についての理解を深める手がかりとなるような記事を投稿できるよう心がけています。
魚の気持ちに寄り添い、あれこれ妄想して釣りあげる喜びはひとしおです。
釣りの醍醐味は、手元に伝わるアタリや強い引きといった狩猟本能を刺激する要素だけでなく、知的興奮が占める割合も大きいと思います。
釣り場(ポイント)の情報交換をするケース
そうはいっても、リアルな釣り場で実際にお会いした方と連絡先を交換し、ポイントの情報交換をすることはあります。
誰もいない変なポイントで黙々と打ち込んでいる人なんかは「こんな辺鄙なポイントを撃つなんて狙いが一緒?」と気になってお声がけさせていただくケースや、一つのポイントに通い込んでいるうちに顔見知りにケースなどです。
最近は釣り場で「淡路島ライフの方ですか?」と声をかけていただくこともちらほら増えてきました。
ネット上で釣り場(ポイント)の情報交換することもある
といっても、ネット上で釣り場(ポイント)の情報交換することも。
それは、釣り場で顔見知りになった人、SNSで頻繁にコミュニケーションをとり有益な情報を個別メッセージで送ってくれた人などなどです。
前提としては、「信頼できる」と感じているからなんですね。
逆に、SNSで突然「XXXが釣れる場所を教えてください」というメッセージをいただくのは怖さしかありません。
想像してみてください。
あなたは家でのんびりテレビを見ていると、玄関のチャイムがなりました。
ドアを開けてみると、見ず知らずの人が立ってこう言います。
「XXXが釣れる場所を教えてください」
さて、あなたは「それはですね〜・・・」と答え始めるでしょうか?
というか、どんな気持ちになるでしょうか?
私はよく思います。
「・・・誰?(怖っ)」
と、いうわけでよろしくお願いします。
ちなみに・・・自分から発信するからこそ集まる情報、というのは一定ありますよ。
以上、「私がネット上で釣り場(ポイント)を公開しない理由」でした!
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