最近、密かなブームとなっているチヌ(クロダイ)のトップゲーム。
チヌ(クロダイ)なんて、水面に浮かぶルアーにアタックしてくるの?と釣ってみるまでは半信半疑でした。
今回はチヌトップ初心者の方向けに、ロッドやルアーなどのタックル選びからルアーアクション、チヌの習性まで・・・。
チヌ(クロダイ)釣りのポイントをご紹介します。
そもそもチヌ(クロダイ)はルアーで釣れるのか
釣れます。
もともとチヌはダンゴ釣りなどをはじめとした「ウキ(フカセ)釣り」や、ベイサイドの沖堤防の岸壁への「落とし込み(ヘチ)釣り」がポピュラーでした。
しかし、ここ数年ルアーで狙うチヌゲームの人気が急上昇。
アジングやメバリングに倣って、「チニング」という単語も定着してきました。
チニングにはワームでボトムを狙うメソッドと、トップウォータープラグで表層を狙うメソッドがあります。
今回は、トップウォータープラグを使ったチヌのトップゲームについてご紹介します。
チヌ(クロダイ)のトップウォーターゲームの時期はいつ?
ベストシーズンはズバリ、夏です。
キーワードはギラつく太陽。
時期としては7〜9月。
特に、8月が最盛期ではないでしょうか。
チヌのトップウォーターゲームは、Tシャツが似合う釣りです。
ちなみに、チヌ(クロダイ)が活発に摂餌行動を行う水温は20度以上と言われています。
地域によって差はありますが、目安として6月末に水温が20度を超えた頃から開幕し、8月に25度を超えると活性はピークとなり、その後9月末頃に水温が25度を下回るとともに下火になっていく。
そんなイメージです。
10月以降も水温は20度以上ありますが、水温が下降傾向になると水面(トップ)への反応が悪くなります。
浅場が狙い目!ポイントはサーフを狙え!
チヌをトップゲームで狙ううえで、最も大切なポイントは「浅瀬」。
浅瀬であれば、河川や砂浜、小磯などあらゆるポイントでチャンスがあります。
イメージとしては、サンダルで行くようなポイントです。
夏の浅瀬は水温が上がりやすく、チヌの活性も上がりやすくなります。
水深は50cmもあればバイトしてきますので、潮の干満を見てポイントを選びましょう。
浅瀬でジョーズのようにチヌの背びれがルアーを追うシーンを目撃したら、きっとヤミツキになりますよ。
チヌ(クロダイ)のトップゲームにはどんなロッドやリールがいいの?
基本的に、ロッドやリールは手持ちのタックルを流用できます。
サーフや河口など大場所であればシーバスロッドやエギングロッド。
小規模河川や小磯であればエギングロッドやアジング・メバリングのキャロやプラグ対応ロッドなどです。
ただ、ある程度ロッドの調子は硬いほうが良いです。
一度メバリングロッドでトライした際、バイトはたくさん出たもののチヌの口は硬いためフッキングに至らず悔しい思いをしたことがあります。
個人的に最も多用しているのは、ダイワのラテオ100ML。
シーバスロッドですが、チヌトップゲームやエギング、青物釣りまで幅広く対応できます。
スピニングリールの番手は、3000番あれば十分です。
ライトゲーマーであれば、2000番台のリールも流用できます。
ラインはナイロンがよく伸びてバイトを弾きにくいので、一番良いです。
が、しかし。PE(細くて0.4号目安)でもフロロ(細くて0.6号目安)でもオッケーです。
わざわざ専用タックルを揃える必要はありません。
既に手持ちのタックルを流用でき、気軽に始められる手軽さも魅力ですね。
チヌ(クロダイ)用トップウォータープラグ、種類とおすすめ
チヌ用トップウォータープラグは大きく分けて2つ。
ポッパーとペンシルベイトです。
それぞれの特徴とおすすめルアーをご紹介します。
チヌトップゲーム用ルアーを総まとめにした記事もあるので、よかったらそちらもご覧ください!
ポッパーはピンスポットで
水面にポコンと浮かぶ可愛いやつ。ポッパーです。
ルアーの前面がカップ状になっているのが特徴です。
使い方は竿先をチョンと動かし(トゥイッチ)、ポッパーがコポッと泡を出し、動かさずそのままステイさせる。
この繰り返しです。
ステイ時間は1秒〜5秒程度。
当日の活性を考えながら、ベストなステイ時間を探していきます。
ステイ時間は食わせの間。
チヌは口が小さく捕食が上手くないので、食わせの間を与える必要があります。
トゥイッチとステイを繰り返していると、水面がモワッと膨れ上がり、突然ポッパーが消えます。
そこから始まるトルクフルな引き。
これは反転バイトした例。下顎にフッキングしてますね。
ポッパーの活躍場所は小規模河川やストラクチャー周りなど。
ピンスポットをスローにネチネチと誘えます。
小規模河川でポッパーを使っていると強く感じるのが、チヌは「水面に落ちて弱った虫」を意識しているのではないかということ。
軽くトゥイッチしポッパーがポコンと泡を出し、そのまま漂わせているとバシュッ!とバイトがでます。
ペンシルベイトはオープンエリアで
もう一つのチヌ用トップルアーとしては、ペンシルベイトがあります。
ペンシルベイトは沈むシンキングペンシル(シンペン)もありますが、今回使うのはフローティングタイプのペンシルベイト。
アクションは竿先を細かくトゥイッチしながらリーリングする「ドッグウォーク」。
慣れるまで少し時間がかかりますが、コツをつかめばペンシルベイトが水面で首を振りながら犬の散歩のように引き波を立てて泳ぎます。
参考までに、この動画の0秒〜20秒くらいまでの動きがドッグウォークですね。
極力細かいドッグウォークを行い、ルアーの移動距離を小さくすることがポイント。
チヌは捕食が下手なので、移動距離を長くしすぎると追いきれない(食いきれない)場合があります。
ペンシルベイトの活躍場所は遠浅サーフをはじめとしたオープンなエリア。
ポイントを絞りづらいフィールドでも、手返しよくサーチできます。
水面でパニックになった(痙攣した)小魚をイミテートさせるイメージです。
チヌ用トップペンシルはメーカー各社からリリースされていますが、極力「小さめ」で「重め」のものを選ぶと飛距離が稼げて広く探りやすいです。
カラーは完全に趣味。
好きな色でいいでしょう。
ちなみに、視認性が高いチャートイエロー系やピンク系、オレンジ系がおすすめです。
また、捕食な下手なチヌには3本フックを搭載したペンシルベイトもおすすめです。
一番多いのがリア(お尻)フックへのフッキングですが、ベリー(お腹)のフックも補助的な役割を果たしキャッチ率が上がります。
これは淡水(ブラックバス)用ペンシルですが、チヌ用ペンシルとしても十分通用します。
上の写真はフックレスですが、Amazonでポチったらきっちり3本フックが標準搭載されていました。
サーフでは外道?でイワシを追ったシーバスがヒットするのも楽しいですね。
チヌゲームはフィッシュグリップで安全に!
チヌはあごの力が強く、歯もびっしり生えています。
ここに指を突っ込んで持つと、怪我をすることは必至・・・。
フィッシュグリップを使用すると、安全にキャッチできるのでオススメです。
▼▼▼
夏の高水温期は釣り物が減りますが、朝夕日中を問わず楽しめるのがチヌのトップゲーム。
ジョーズのようにルアーに迫る背びれ、ジュボッ!という豪快な捕食音、粘りのあるトルクフルな引きなど、一度釣ればヤミツキになること請け合いです。
狭い堤防などではなく、比較的人のいないエリアでも釣果が上がるのがこの釣りのいいところ。
ただ、夏休み中は海水浴場など人が多いところは避けてくださいね。
Tシャツやサンダルで、気軽に狙えるので軽い気持ちでチャレンジできるのも魅力です。
以上、「初心者必見!チヌトップ完全攻略マニュアル【2019年版】」でした!
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