チヌのトップウォーターゲームで使う、フローティングペンシル。
あれこれ自腹で買ってみたので、インプレしてみます。
そもそも、フローティングペンシルってどんなルアー?
水に浮かぶ細長いタイプのルアーです。
ちょこまかとしたドッグウォークアクションで、チヌを誘います。
水面を逃げ惑う小魚をイミテートしたルアーです。
※チヌに対して使えるフローティングペンシル一覧は、別記事にまとめています。
フローティングペンシルの動かし方はドッグウォークアクション
フローティングペンシルの基本アクションはドッグウォーク。
動画冒頭の20秒に集約されている、ジグザグに首を振るアクション。
これが基本です。
フローティングペンシルの使い方
外洋やサーフなど、大場所をサクサク探るのに向いています。
ランガンスタイルの釣りにもばっちりマッチしますね。
(逆に、小場所をじっくり探るにはポッパーが向いています)
それでは、チヌのトップゲームに使えるペンシルをインプレしていきます!
追ってくれば乗る!タックルハウス「クロナッツ67」インプレ
タックルハウスのフローティングペンシル、「クロナッツ67」。
チヌ(クロダイ)をメインターゲットとして設計されたルアーです。
クロダイにターゲットを据えたフローティングペンシル。メリハリを付けたロッドワークとスローリトリーブで、素早くワイドに横移動。水面をスローテンポでかき回し、止めて、左右に追わせ、エキサイティングなバイトシーンに持ち込みます。
(公式HPより抜粋)
サイズは67mm、自重は6.5gです。
飛距離は30m〜35mほど(ロッド:ペスぺ85/ライン:PE0.6号使用時)。
個人的に、チヌトップ用ペンシルで1番使いやすく気に入っています。
クロナッツ67の良いところ
ピーナッツのようなくびれのある形状が生み出す、ショートでクイックなドッグウォーク。
百聞は一見に如かず、ということで動画を見ていただくとわかりやすいですね。
非常に小刻みにジグザグとドッグウォークします。
移動距離が短いため、チヌが追尾&捕食しやすいです。
ルアーをパッケージから取り出し、スナップに繋ぎ、第1投でヒットしてきたときは感動しました。
クロナッツ67の使いにくいところ
これといって特に思い浮かばない・・・というのが正直なところです。
強いて言うなれば、アピール力に欠けるところでしょうか。
クロナッツ67の使用シーン
ベイトが小さい時、バイトは出るもののなかなかトップに乗らない時、ピンポイントを攻めたい時、様々なシチュエーションで活躍します。
アピールの大きいルアーでチヌの存在を確認できたら、フォローで登板させても効果的です。
先発というよりも、抑えで頼りになる選手、といった印象です。
▼クロナッツ67の詳しいインプレ記事はこちら!
スピード感のある攻めでランガンせよ!バスデイ「シュガペン70F」インプレ
バスデイが誇るエサルアー、シュガペンシリーズの「シュガペン70F」。
いったん販売中止となったルアーですが、復活を望む声を受けるほど人気が出たルアーです。
熱き声シュガーペンシルが釣果実績に裏づけされたルアーであったにもかかわらず1996年の発売開始から8年間の販売期間でラインオフとなってしまい入手が出来なくなってしまった。代替を探そうにもシュガーペンシルに替わるようなルアーがないと言うのがその当時の実情でした。その為に復活を切望するユーザー様の熱き声を受け、2005年待望の復活となりました。(公式HPより抜粋)
サイズは70mm、自重4.3gです。
飛距離は25m〜30mほどです(ロッド:ペスぺ85/ライン:PE0.6号使用時)。
シュガペン70Fの良いところ
細身で水抵抗の少ないボディなので、非常にスピーディーなドッグウォークが可能です。
スピーディーゆえにルアーキャスト〜回収までの時間も短くなり、様々なエリアをランガンしてチェックしていく攻め方に向いています。
フロントに小さなカップが付いているため、ささやかな泡(スプラッシュ)を出しながらナチュラルにアピールします。
魅惑的な微炭酸系ペンシルです。
アクションが速いため、チヌが追尾してきても上手く捕食できないこともありますが、ドッグウォークでチヌが追尾してきたらジャークさせてダイビングアクションでリアクションバイトを得ることもできます。
動画の6:00〜くらいからの解説が詳しいです。
上(ドッグウォーク)で魅せて、ダイブで一発!というヤツです。
非常にマニュアル的なルアー操作で食わせるため、「釣れた」というよりも「釣った!」という喜びが大きく感じられますね。
シュガペン70Fの使いにくいところ
最大の特徴であるスピーディーなドッグウォークは、「強み」であり「弱み」でもあります。
ピンスポットをじっくり攻めるには、全く向いていません。
そして、飛距離がどうしても出ない・・・。
「アクションは素晴らしいけど飛ばない」ってバスデイの他のルアーにも多く見られる気がします。
シュガペン70Fの使用シーン
とにかく小場所。
飛距離を必要としないポイント。
シャローをテンポよく探っていくのに向いています。
とにかく、チヌの反応があるか確認したい場合、1番打者的な役割で活躍します。
大場所でサクッと活性をチェックせよ!ナダ「クロウ」インプレ
メガバス社の派生ブランドとして、2016年に立ち上げられたナダのフローティングペンシル、「クロウ」。
シーバスをメインターゲットとしながら、様々なフィッシュイーターに使用可能なペンシルベイト、クロウ。
潮の干満によりミノーやバイブレーションでは通すことが不可能なほど浅い水深や、ベイトが表層付近に溜まりトップウォーターが最適な状況下で、高い遠投性能と機敏な動きで広範囲に逃げ惑うベイトフィッシュを演出することができます。メインウェイトとラトルによって発生する複合音は水面に興味を抱かせ、広範囲にアピールさせることに一役買っています。
(公式HPより抜粋)
サイズは90mm、自重は13gです。
飛距離は35m前後で落ち着いています(ロッド:ペスぺ85/ライン:PE0.6号使用時)。
クロウの良いところ
なにはともあれ、値段。
フローティングペンシルは浮き姿勢やアクションなど細かく設計されるためか比較的高価です。
1本あたり1,500円以上してもおかしくない相場ですが、クロウは実売1,200円くらいでゲットできます。
また、ノンラトルのペンシルが多い中、クロウは2種類のラトル入りなので、荒れたり濁ったりしたコンディション下でも広いアピールが期待できます。
ドッグウォークアクションは、幅広に横長にスライドするアクション。
動画の1:50〜くらいのアクションがわかりやすいですね。
波にも負けずアクションしてくれるので、遠浅サーフなどでもしっかり泳いでくれます。
クロウの使いにくいところ
はい。
なんといっても、チヌが「乗りにくい」。
(使い手が下手なだけかもしれませんが・・・)
ルアーとしてはアピール度も高く、しっかりバイトも出ます。
ただし、動画の説明にもありますが、しっかり重みを感じてからアワセないとうまくフッキングできません。
クロウの使用シーン
飛距離が出るので、遠浅サーフなど大場所のチェックに向いています。
活性の高い、やる気のある個体からバイトを誘い出し、ヒット&キャッチできたらハッピー。
バイトがあったもののうまく乗らなかった場合は、抑え投手としてクロナッツ67を起用することが多いです(爆)。
サーフゲームでの1番バッター的な要素が強いですね。
比較的安価なので、ロストしても精神的ダメージは少なくて済みます。
フェイキードッグDSCW
ジップベイツの非常のフローティングペンシル、「フェイキードッグ」のダウンサイジング(DS)版です。
サイズは70mm,ウェイトは8.2g。
フェイキードッグはシーバス用ルアーとして定評がありますが、ダウンサイジング(DS)版の垂直浮き(クレイジーウォーカー=CW)はチヌ用ルアーとして人気です。
フェイキードッグDSCWの良いところ
圧倒的な寄せ&スイッチを入れる能力。
とにかく色々な魚がチェイスしてきます。
リトルサイズなシーバスはもちろん・・・
リトルサイズなサバもトップにパシャリ!
もちろん、定番のクサフグさんまで。
ターゲットを問わず、様々な魚の捕食本能を刺激します。
フェイキードッグDSCWの使いにくいところ
なにはともあれ、乗らない。ひたすら乗らない。
寄せや食わせの能力は抜群なのですが、本命のチヌがなかなか乗らない・・・。
クリアカラーのラインナップが多いペンシルですが、マットカラーのほうがシルエットがはっきり出て食わせやすいのでしょうか。
フェイキードッグDSCWの使用シーン
「クロウ」と同様に、大場所のサーチ用ルアーとして。
ラトル内臓ではないので激しいサウンドはありませんが、内蔵されたミラープレートによるフラッシングが視覚に訴えるモデルです。
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様々なルアーを紹介しましたが、すべて自腹の実釣インプレでした。
これからもちょこちょこ追記していきますね。
以上、「夏のおすすめ!チヌ用ペンシルの自腹インプレまとめ」でした!
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こんばんわ。
ペンシルベイト、何でも釣れるので大好きなルアーです。
クロナッツはGPモデルをこないだ入手してみましたが、オリジナルと比重を変えているのか、やや水中に没しやすく、使いこなすのに時間かかりそうです。まあ、その前にこのサイズのルアーをあまり多用していないですが。
シュガペン、新発売当時のシュガーペンシルをまだ持っていますよ。90mmサイズですが、飛距離、アクション共に良好。初めて夏の真昼間に鱸を釣ったルアーです。当時からグアニウム塗装の技術が使われていて、塗膜の強度も高く、ほぼ完ぺきな製品でしたが、優等生過ぎたのとプロアングラーによる露出がなかったので、廃れていましたね。今のルアーはほとんどプロアングラーが使ってるかどうかで売れ行きが決まりますから、いいものがこうやって残るのは逆に貴重なことだと思います。
クロウもチヌはよく追ってきます。使い手次第でアクションの幅が広いですから、これもロングセラーになるでしょうね。
>壱号さん
貴重なコメントありがとうございます。
GPモデルは愛嬌のあるルックスが好きです。つい欲しくなっちゃうというか・・・
発売当時のシュガペン!初期の時点で完成度が高かったのですね。
バスデイはあまりプロモーションが上手くない印象があります。
職人気質だけではモノが売れないのはわかりますが、良いモノが消えてしまうのはもったいないことですね。