プランクトンパターンのアジングが提唱されて久しいですが、そもそもプランクトンってどんな生態なんでしょう?
プランクトンの生態を読み解けば、アジングやメバリングでも好釣果が期待できるかも・・・ということで、いろいろと調べてみました!
夜釣りがイイ理由がよくわかりました・・・。
プランクトンには、植物性プランクトンと動物性プランクトンの大きく2種類のプランクトンがいます。
その中でも、「海の米」と言われている動物性プランクトン「カイアシ類」に焦点を当てて調べてみました。
参考にしたのは、「カイアシ類学入門」というちょっとマニアックな本。
カイアシ類についてかなり突っ込んだところまでズームインされた内容が、21人の研究者たちにより寄稿されています。
その中でも、アジングに役にたつと思われるところをピックアップしてみました。
プランクトンと侮るなかれ。遊泳能力はかなり高い
プランクトンの生態と聞いて、「そんなんクラゲみたいにぷかぷか流されているだけでは?」と思ってました。
あさはかでした。
カイアシ類は漢字で書くと橈足類。
「橈」(かい)は船やボートを漕ぐ「櫂」(かい)を意味し、カイアシは「ボートを漕ぐ足」という意味です。
めっちゃ泳ぎます。
種類によっては1秒で6mm、時速約200mで泳ぐタイプもいるとか。
ちょっとなめてました。
夜釣りでアジ・メバルが釣れる理由
アジングやメバリングは日中でも釣れないことはないですが、どちらかというと夜釣りに分があります。
なぜでしょう?
個人的には、夜行性の魚だからだとなんとなく思ってました。(アジは昼行性も強いですが)
では、なぜ夜行性なのでしょう?
う〜ん・・・。外敵がいないから?
それも一理あると思います。
青物やシーバスなどの大型フィッシュイーターは、視覚による摂餌行動傾向がとても高いからです。
夜に行動すると、外敵に狙われにくい。
また、自分の主食(メインベイト)も見つけやすい。
そう、主食(メインベイト)となる動物性プランクトンも夜行性だったからです。
では、なぜ動物性プランクトンは夜行性なのでしょう?
それは、日中 植物性プランクトンが細胞内の有機物を蓄積(光合成)し、エサとしての栄養価が高まるのを待っているからです。
「よく太らせてから食べる」というヤツですね。
動物性プランクトンは、日中は海底でおとなしくしています。
視力を頼りに捕食する魚を避けているからです。
しかし、夕方〜夜間にかけて海面上に浮上し、積極的に植物性プランクトンを捕食します。
(摂餌だけでなく、交尾、産卵、脱皮も夜間に行われます)
動物性プランクトンの捕食行動は日没後から活発化し、深夜0時前にピークを迎え、日の出とともに収束するという観察結果が出ています。
夜釣りでアジやメバルが釣れる理由も、こういうところにあったんでしょうね。
自分の主食(まさに海の米!)である動物性プランクトンが植物性プランクトンを捕食する時間帯。
その時間帯が、アジやメバルが動物性プランクトンを捕食する時間帯とリンクしているんですね。
動物性プランクトンの生息域。どのエリアに多いのか?
一言でいえば、汽水域に多いです。
川の流れから、陸地の植物性プランクトンが海に流れてくるためですね。
陸地は栄養価の高い植物性プランクトンが多く存在するので、漁師さんが海の資源を守るために森林を保護したりする例はこういうところにもつながってくるのでしょう。
日本では、特に宍道湖がプランクトン資源の豊富なエリアとしてプランクトン界では認知されているようです。
プランクトンパターン用ワーム
プランクトンをメインベイトとするアジやメバル用ワームとして、最近34が専用ワーム「タープル」をリリースしましたね。
個人的には、ファットなボディで沈下速度が遅い(リブ付き)ワームであればなんでも良いと思っているので、ジャッカルのアミアミやティクトのブリリアントでも良いと思います。
動物性プランクトン(カイアシ類)の生態まとめ
- 夜行性(日中は底、夜は表層まで浮いてくる)
- 汽水域に多い
- 植物性プランクトンを捕食する
この記事がアジングやメバリングのヒントになれば幸いです。
以上、「アジング攻略に!プランクトンの生態を調べてみた」でした!
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