まとめ

【ルアーでマダイ】ショア(堤防・砂浜etc)から釣るマダイについて

マダイ

1970年代のバス釣りから端を発した日本のルアーフィッシングですが、近年では様々なターゲットが狙えるようになりました。

当初はソルトルアーといえばシーバス!という風潮でしたが、近年ではアジングやチニングなどこれまで餌釣りのターゲットだった魚も本格的にルアーで狙って釣れるようになりました。

今回、せっかく淡路島に住んでいるんだから新しいルアーターゲットとして何か狙えないかな?と考え、ショア(サーフ・堤防などの陸っぱり)からのマダイゲームにチャレンジしてみようと思います。

ここでいうマダイとは、30cm以上のサイズを指します。チャリコ(25cmまでのマダイの幼魚)オーバーです。

基本的に釣りは、「いつ」「どこで」「何をどのように」を押さえておけば「釣れる」と思うので、文献やネット情報を漁り、自分なりに考え、まとめてみました。

※この記事は8分くらいで読めます。

Q1.【時期】ルアーマダイのベストシーズンはいつか?

今回はここ「淡路島近海エリア」を前提としたベストシーズンを考えてみます。

ただし、地域が異なっても魚自体の習性は変わらないので、別地域においてもひとつの目安になるかと思います。

考察1-1.オフショア(船釣り)の場合

淡路島近海エリアの船釣り情報によると、マダイは年末頃から鯛サビキで釣れはじめ、3月頃からイカナゴの成長とともに鯛サビキが好調になり、GW頃になると鯛釣り絶好調!(特に明石鯛は5月上旬~といわれています)となるようです。

ただ、船から狙うマダイは水深30m~80mと深いところにいる場合が多いので、ショアから狙うとなると話はまた別。

そもそも、ショアから釣れる水域にマダイが接岸してくるのはいつ頃でしょうか。

考察1-2.乗っ込み時期を考える

魚を釣るうえでキーとなるのが、「産卵時期」「ベイトの有無」

どちらも、生命の維持・子孫繁栄に外せないポイントです。

産卵に絡む時期としては、産卵前に荒食いする「乗っ込み」と産卵後に体力回復のためにベイトを追う「アフター」があります。

「乗っ込み」については、水温が15度以上になると浅場(といっても水深20m付近?)に集まり、新月の大潮の夜に産卵するといわれています。

(バチ抜けと同様、捕食されにくい新月大潮の下げ潮に卵を乗せて、幅広い海域に卵を送り届けることが目的のようです)

また、普段と異なる生活環境である浅瀬に浮袋を慣れさせるためか、産卵前は底から上昇し捕食行動を繰り返すようです。

考察1-3.具体的に、Xデーはいつか?

兵庫県水産技術センターの水温記録によると、淡路島近海で水温15度以上となるのは5月以降となります。

よって、5月の新月大潮(産卵タイミング見込み)の前後が、最もマダイとの接触率が高くなりそうです。

ただ、メバルのように産卵真っ只中は活発に捕食せず、産卵回復期(産卵後2ヵ月後くらい)がベストシーズンになる可能性もあります。

5月の産卵以降に狙うのもアリですが、産卵直後は食味も落ちそうなので今回は産卵前を狙いたいと思います。

A1.【時期】ルアーマダイのベストシーズンは・・・

新緑の頃の木々

2016年でいえば、5月の新月大潮はGW頃であり、まだ水温が満足に上がっていない可能性があります。

よって、2016年の産卵時期の本命は6月の新月大潮。

このことから、ルアーで一番釣りやすい時期は、6月新月大潮(=産卵時期の本命)の前後である5月満月大潮~6月満月大潮であると考えられます。

2016年12月追記:近隣の鯛ラバ船のシーズンから考える

2016年、近隣の釣り船(鯛ラバ船)から狙うマダイのシーズンは5月〜8月でした。

船から狙うマダイのシーズンが5月からと考えると、ショア(陸)から狙うマダイはざっくり1ヶ月遅れの6月〜くらいでしょうか。

2017年は6〜8月の時期に狙ってみたいです。

Q2.【場所】ルアーマダイで狙うべきエリアはどこか?

よく九州(福岡や長崎など)では「磯からヒラスズキ狙いで化け物サイズのマダイが釣れた!」なんて話を聞きますが、このようなエリアはサラシの多いドン深の磯が多いです。

淡路島にはあまり荒磯がないため、九州のような荒磯エリアとは別のエリアを探す必要があります。

考察2-1.地形

マダイが釣れるエリアとして、砂泥地や岩礁帯が挙げられます。

砂泥地は幼魚~若魚クラスが多く、岩礁帯(特に根が立ち上がるような地形)には大物が多いと言われていますので、両方いいとこどりの岩礁帯交じりの砂泥地をポイントと捉えます。

考察2-2.水深

マダイの泳層は水深100m~10mまでと非常に広いため、ある程度水深があることが前提と考えられます。

「水深がある」ということは、別にドン深の堤防からじゃなければ狙えないというわけではなく、「近隣に水深が深いエリアがある」ということを指しています。

干潟のようなエリアでは可能性は低いですが、水深が浅い堤防でも沖に深いブレイクなどがあればエリアとしては問題ないんじゃないかな~と思います。

考察2-3.潮通し

磯からカゴ釣りで狙う場合は「潮通しの良い場所」が鉄板であり、投げ釣りで狙う場合も「急流」がポイントだったりするため、ルアーで狙う場合も「潮通しの良いエリア」が必要条件でしょう。

伊豆半島ではマダイの投げ釣りが盛んなように、できれば外海に面していると良いように思われます。

考察2-4.実績

実際にチャリコサイズのマダイが釣れる場所は、マダイの産卵場所に近接している可能性が高いため、ポイントとしては有望かなと思います。

とすると、淡路島の堤防だったらあのエリア、砂浜だったらあのエリアとなんとな~く目星がついてきますね。

※エリアの固有名詞を出すことは簡単ですが、ネット上で釣れる場所をアップすると人が押し寄せたり場荒れしたりと他の釣り人さんにも迷惑がかかってしまうため、マナーとして伏せさせていただきます。
そもそも、ルアーでマダイを本格的に狙う人口がどれだけいるのかって話もありますが・・・。

A2.【場所】ルアーマダイで狙うべきエリアは・・・

磯とサーフ

上記のことをまとめ、「岩礁帯交じりの砂泥地」で、「近隣に深いエリア」があり、「潮通し」がよく、「実績」もあるエリアが有望と考えられます。

淡路島以外でも、上記の条件に当てはまれば有望なんじゃないかな~と思います。それこそ、伊豆とか九州とかですね。

Q3.【時間帯】ルアーマダイのベストタイミングはいつか?

Q1.の「ベストシーズンはいつか?」に対して、より深堀りした内容です。

Q1.でルアーマダイのシーズンを絞り込んだうえで、具体的に「時間帯」ベースでベストタイミングを考えていきます。

Q3-1.潮汐について

一般論でいうと、大潮まわりが釣果を得やすいということになると思いますが、ショアから狙う場合は潮が速すぎると釣りにならないことが多いです。

Q2.の「ベストエリアはどこか?」で挙げたようなエリアの場合、激流で川の流れのような海中で釣ることになると思いますので、大潮の場合は潮どまり前後が良さそうです。

一方で小潮の場合はどうでしょうか。これも、エリアによりけりだと思いますので、実釣にて答えを出してみたいと思います。

乗っ込み期の場合、水深あるエリアから浅場へ差してくるマダイを狙うため、大潮の満潮潮どまりあたりが本命だと思うんだけどなー。どうでしょうか、マダイさん。

Q3-2.時間帯について

これは釣り方によって千差万別です。

投げ釣りだったら断然「夜」。ユムシをエサに、夜明け前の薄暗い時間帯にアタリが連発とか。

カゴ釣りだったら夜は難しいので、必然的に日中になりますね。

ルアー釣りだったら?と考えると、これはベイトによると思われます。

イカナゴであれば、砂抜けしてくる夕マズメ~夜。

イワシであれば、浅場に回遊してくる朝マズメ、夕マズメ、満潮時。

エビやカニなどの甲殻類であれば、活動が活発化する夜でしょうか。

一説には、「乗っ込み期はイワシ憑きのため日中、産卵後は夜間ボトムで」という考え方もあるようです。

A3.【時間帯】ルアーマダイのベストタイミングは・・・

海に沈む夕日(夕焼け)

ちょっと魚に聞いてみないことにはわからない・・・ということで、実釣にて検討してみたいと思います。

「気温が上がると日中にルアーでマダイ釣れるエリアがあるよ」という釣具店のアドバイスも聞いたので、

潮や時間帯にこだわらず、シーズン中に行けるだけ行ってみたいと思います。

Q4.【手段】対マダイで使うべきルアーは何か?

一般論ですが、以下のルアーがよく引き合いに出されますね。

・プラグ

・ブレードベイト

・メタルジグ

・ラバージグ

・ワーム

これを上述Q3-2.のベイトパターンに当てはめると、次のような感じですかね。

・イカナゴ・・・メタルジグ(ボトムシェイクからのジャーク)、ワーム(ワインド)

イカナゴの砂抜けを意識した動きを演出するには、メタルジグやワームが適しています。

遠投が必要な場合はメタルジグ、初めての場所で根の場所を探りながら・・・であればワームを使うイメージです。

・イワシ・・・プラグ、ブレードベイト、メタルジグ

乗っ込み期のマダイ釣りを前提とすると、春先はベイトがまだ小さいので、プラグは飛距離が出ず不向きです。

とすると、重量のあるブレードベイトやメタルジグが主戦力となりそうです。

・甲殻類・・・ワーム(ボトムずる引き)、ラバージグ

甲殻類パターンであれば、バイブレーションのリフト&フォールなんかも良さそうですね。

A4.【手段】対マダイで使うべきルアーは・・・ルアー

メタルジグで日中は弱ったイワシ、マズメ時は砂抜けのイカナゴの演出ができそうです。

一方で、ワームのズル引きやワインドで夜の甲殻類を演出できそうですね。

よって、主力にメタルジグとワインド用ワームがあれば事足りそうです。ワームは尺ヘッドの7g~10gの使用を想定しています。

また、サブとして日中はブレードベイト(メタルマルなど)、夜はバイブレーションがあれば完璧でしょう。

実釣にてHIT率が高いルアーがあれば、また当ブログ内でご報告します。

【総括】

マダイ

ルアーによるマダイゲームの「ベスト」なシーズン、タイミング、エリア、ルアー選定など考えてみましたが、実際に「ベスト」な状態(潮回りや天候など)に釣行することが一番難しいことかもしれません(爆)。

よって、本記事の考察をベースとして、可能な限りルアーをキャストし、まずはデータを集めてみたいと思います。

数年がかりのプロジェクト(遊び)となるかもしれませんが、ご期待ください!

以上、「【ルアーでマダイ】ショア(堤防・砂浜etc)から釣るマダイについて本気出して考えてみた!」でした!

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